なぜバックカントリーではGoProが落ちやすいのか

バックカントリーでGoProを使っていると、
「電池はまだ残っているのに、突然電源が落ちる」
そんな経験をした人は多いと思う。
特に登り返しや、風の強い稜線、ヘルメットマウント時は顕著だ。
これはGoProの故障ではなく、低温によるバッテリー電圧低下が原因。
この記事では、実際にバックカントリーで試して「これは効いた」と感じた、
GoProの低温電源落ち対策をまとめる。
結論|一番効いたのはこの3つ
最初に結論を書くと、対策はこの3つに集約される。
- Enduroバッテリーを使う
- バッテリーを常に体温で温める
- 常時ONで使わない
これだけで、低温シャットダウンはほぼ起きなくなった。
対策① Enduroバッテリーを使う(最優先)
通常バッテリーとEnduroバッテリーでは、
低温時の安定感がまったく違う。
- 氷点下でも電圧が落ちにくい
- 電源が突然落ちる回数が激減
- バックカントリーではほぼ必須装備
まだ通常バッテリーを使っているなら、
まずここを変えるだけで世界が変わる。
対策② 予備バッテリーは必ず「内ポケット」
バックカントリーでは、
- バックパックの外ポケット
- ウェアの腰ポケット
にバッテリーを入れていると、ほぼ確実に冷える。
予備バッテリーは
ウェアの胸ポケットや腹部ポケットに入れて、
体温で温め続けるのがベスト。
使う直前に入れ替えることで、
冷えたGoProでもすぐ復活することが多い。
対策③ 常時ON・長回しをやめる

GoProは「待機中」でも電力を消費する。
バックカントリーでは、
- 滑る直前に電源ON
- 1本撮ったら電源OFF
この使い方が一番安定する。
特に登り返し中にONのままにしておくと、
気づいた時には電源が落ちていることが多い。
対策④ 装着位置を見直す

ヘルメットマウントは、
風を直撃して最も冷える。
可能なら、
- チェストマウント(ウェア内)
- ハンドマウント(グローブ内寄り)
など、風を避けられる位置にするだけでも効果がある。
対策⑤ 防寒用ケースに入れる
GoProの低温対策として、防寒用のケースに入れるのも効果がある。
ただし、素材選びがかなり重要だと感じている。
一般的によく見かけるのはシリコンケースだが、
バックカントリーで使うなら、スポンジ(ネオプレン)素材の防寒ケースの方が明らかに良い。
シリコンケースがイマイチな理由
シリコンケースは、
- 風を防ぐ効果はある
- 見た目もスッキリしている
一方で、
- 素材自体が冷えやすい
- 断熱性がほとんどない
- 気温が低いとケースごとキンキンに冷える
という弱点がある。
結果的に、
「風は防げているけど、冷気はしっかり伝わる」状態になりやすい。
スポンジ(ネオプレン)素材が優れている点
スポンジ素材の防寒ケースは、
- 内部に空気層があり断熱性が高い
- 冷えにくく、冷えた後も温度が下がりにくい
- 体温やカイロの熱を保持しやすい
実際に使ってみると、
電源が落ちるまでの時間が明らかに伸びるのを体感できる。
特に、
- チェストマウント
- ウェア内で使う場合
は、スポンジ素材との相性が非常に良い。
使うときの注意点
スポンジ素材のケースを使う場合でも、
- 直射風にさらさない
- 常時ONにしない
- バッテリーはEnduroを使う
といった基本対策と組み合わせるのが前提。
また、
厚みがある分、ボタン操作やマウントの干渉には注意したい。
こんな人には特におすすめ
- ヘルメットマウントで電源落ちに悩んでいる人
- −5℃以下のバックカントリーに行く人
- Enduroバッテリーを使っても不安定な人
「シリコンケースを付けているのに落ちる」場合、
ケースをスポンジ素材に変えるだけで改善することも多い。
対策⑥ 設定を軽くする

低温時はカメラへの負荷も下げた方が安定する。
バックカントリー向け設定例:
- 解像度:2.7K
- フレームレート:30fps
- HyperSmooth:ON(BoostはOFF)
画質より「落ちずに撮れる」ことを優先。
それでも落ちるときに確認すること
- バッテリーが劣化していないか
- SDカードがV30以上か
- ファームウェアが古くないか
特にバッテリーの劣化は、低温で一気に表に出る。
まとめ|雪山でGoProを止めないために
バックカントリーでのGoPro低温対策は、
特別な機材よりも使い方の工夫が大きい。
- Enduroバッテリー
- 体温保温
- 短時間撮影
この3点を意識するだけで、
「撮りたいところで電源が落ちる」ストレスはほぼ無くなる。
せっかくの一本、
GoProが落ちて撮れていなかった…
そんな後悔を減らすための参考になれば嬉しい。

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