はじめに

北海道を代表する名峰「羊蹄山(ようていざん)」に登ってきました。
登り始めは快晴で、青空の下を気持ちよくスタート。しかし途中からガスが立ち込め、山頂が見え隠れする展開に。
それでも、山頂付近で奇跡的にガスが晴れ、絶景を望むことができました。
自然の気まぐれを感じつつも、最高の一日となった羊蹄山登山を振り返ります。
羊蹄山とは

羊蹄山は北海道・後志地方にそびえる標高1,898mの成層火山で、「蝦夷富士(えぞふじ)」の愛称でも親しまれています。
その名の通り、富士山に似た美しい円錐形の山容が特徴で、四方どこから見ても美しい山です。
火口をぐるりと囲む外輪山の稜線歩きも魅力で、晴れた日にはニセコ連峰や洞爺湖、遠くの海まで見渡せます。
登山の目的・選んだ理由

今回、羊蹄山を選んだ理由は「北海道の大地を一望できる山に登りたい」と思ったからです。
以前からその美しい姿を遠くから眺めるたびに、「いつか自分の足で登ってみたい」と感じていました。
ちょうど天気も安定していた週末、思い切って登山を決行。結果的に、ドラマチックな天候の変化が心に残る山行となりました。
アクセス・登山ルート

羊蹄山には4つの登山ルート(真狩・比羅夫・京極・喜茂別ルート)があり、どれも特徴があります。
今回は最も人気のある 真狩(まっかり)コース を選びました。
登り約5時間、下山約3時間ほどの行程で、森林帯から火山砂礫の世界へと景色が変化していきます。
使用ルート

真狩登山口 → 六合目 → 九合目(外輪山)→ 羊蹄山山頂(火口縁) → 往路下山
登山口からすぐに樹林帯が始まり、標高を上げるにつれて高山植物が増えていきます。
六合目を過ぎると視界が開け、天候が良ければ山頂やニセコ方面の展望も楽しめます。
今回は中腹でガスに包まれましたが、山頂では一瞬の晴れ間に恵まれました。
登山口までのアクセス方法

札幌から車で約2時間半。真狩登山口の駐車場(約30台分)は朝7時には半分ほど埋まっていました。
公共交通機関を利用する場合は、ニセコ駅や倶知安駅から真狩温泉方面へのバスが便利です。
登山前後に立ち寄れる「まっかり温泉」も人気で、登山後の疲れを癒すのにぴったりです。
登山レポート

登山スタートは快晴!清々しい朝の空気とともに、森の中を進んでいきます。
樹林帯は風がなく静かで、鳥のさえずりが響きます。標高を上げるごとに木々が低くなり、六合目付近で視界が広がってきました。

しかし七合目あたりからガスが流れ込み、景色が真っ白に。
足元の岩と登山道だけを頼りに登っていくと、周囲がしっとりとした幻想的な雰囲気に変わりました。
「今日は山頂の景色は厳しいかな」と思いながらも、黙々と登り続けます。

そして九合目を過ぎたあたりで、突然ガスが切れ、目の前に青空が広がりました。
火口の縁から見える羊蹄山の影、そして遠くに見えるニセコ連峰。
わずかな晴れ間でしたが、その瞬間の美しさに思わず息をのみました。
自然が見せてくれた奇跡のような光景に、登ってよかったと心から思いました。

まとめ
羊蹄山は、登るたびに違った表情を見せてくれる「生きている山」だと感じました。
今回はガスと晴れ間が交互に訪れる、まるでドラマのような山行でした。
快晴のスタートから霧の中の静寂、そして山頂での感動の景色――そのすべてが心に残る一日でした。
また季節を変えて、次は朝日や雲海を狙って登ってみたいと思います。

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